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HSPに向いていた仕事・向いていなかった仕事【アンケート113名のリアルな声】

「どんな仕事なら、もう少し楽に働けるんだろう」

仕事を変えるたびに「またダメだった」と思ったり、「自分には向いている仕事がないのかも」と感じたことはありませんか。

今回はHSP・繊細さんの働き方についてアンケートを実施し、113名の方に回答いただきました。「向いていた仕事」「向いていなかった仕事」を実際に集計・分析した結果をお届けします。

一般論の「おすすめ仕事リスト」ではなく、実際のデータと当事者の声から見えてきたことをまとめました。

YODAKA

仕事を変えるたびに「また自分がダメだったのかな」って思い続けてきた。この記事、同じ気持ちの人に読んでほしいな。

目次

アンケートに答えてくれたのは、こんなHSPの人たちです

有効回答:110名。その内訳はこちらです。

項目内容
女性90名(82%)
男性17名(15%)
20代〜40代以上幅広い年代
転職4回以上43名(約39%)
休職経験あり58名(53%)

転職を4回以上経験した方が約4割、休職経験がある方が半数以上。
何度も仕事を変えながら「自分に合う場所」を探してきた人たちの声です。

ゆうき

転職4回以上が約4割——繰り返し環境を変えなければならなかった、それだけHSPの方にとって仕事選びが難しいということだと思います。

まず見てほしい:HSPの退職理由のデータ

「向いていた仕事・向いていなかった仕事」の話をする前に、まず退職理由のデータを見てください。

退職理由(複数回答)件数割合
人間関係85名77%
職場の雰囲気73名66%
体調不良45名41%
業務量が多い44名40%
ハラスメント44名40%
長期間労働31名28%
給与18名16%

1位「人間関係」(77%)、2位「職場の雰囲気」(66%)。

仕事の内容より、「人と環境」で消耗して辞めている——これがHSPの仕事の実態です。

このデータは、この後の「向いていた・向いていなかった」を読み解く上で重要な背景になります。

向いていなかったHSPの仕事ランキング【69名が回答】

「向いていなかった仕事」を69名が回答。カテゴリ別に集計した結果がこちらです。

順位カテゴリ人数
1位接客・販売18名
2位営業職16名
3位事務職(電話・窓口・マルチタスク系)10名
4位コールセンター・電話対応9名
5位介護・医療・福祉6名
5位工場・ライン作業6名
7位教育・塾講師2名

1位:接客・販売(18名)

最多だったのは接客業・販売職。

「向いていなかった理由」として挙がったのは、スピードと突発性でした。

「接客業/毎回違うお客さまと接することが苦手で、また忙しくても笑顔で対応することにとても疲れました。」
— 40代以上・女性

「接客業。お客様の感情や行動に振り回されて疲れる。」
— emimiさん(40代以上・女性)

「飲食業。スピードと状況把握能力が求められる。マルチタスクだし覚えることも多いし3ヶ月で辞めてしまった。」
— ぺんこさん(30代・女性)

「接客そのものが嫌いではない」「人と話すことは好き」という方も含まれていました。問題は仕事の中身よりも、常に「次に何が来るかわからない」状態が続くことのようです。つまり急なトラブルや予測不可能なことに対しての対応にストレスを感じやすいといったことが今回のアンケートで明確になっています。

あかり

笑顔を保ちながら、内側ではずっとフル回転してる感じ——あの消耗、本当につらいよね。

2位:営業職(16名)

2位は営業職。ノルマ・競争・毎日の対人疲労が重なります。

「職種:営業職。環境:常にノルマに追われ、フロア中に電話のベルや怒鳴り声が響き渡るような、殺気立ったオフィス環境。」
— もちもちさん(30代・女性)

「営業職。他者との関わりが多い分、色んなことを言われたり嫌な空気を感じたりした。」
— がっぽママさん(20代・女性)

「達成できなかった」という罪悪感はHSPの方にとって特に深く刺さります。数字で評価される緊張感が、毎日積み重なっていく。そしてノルマを達成できないと周りの目が気になるのもお気持ちわかります。プレッシャーが重なると、しんどくなる。逆にいうとルート営業のようにノルマが少なく、お客さんに新商品を紹介する営業は、相性がいいかもしれませんね。

3位:事務職(電話・窓口・マルチタスク系)(10名)

「え、事務職が向いていないの?」と思った方もいるかもしれません。

実は、この3位には大切なことが隠れています。

「事務職」は向いていた仕事の1位でもあるのです(後述)。

向いていなかったと答えた事務職を詳しく見ると、共通点がわかります。

「頻繁に電話がかかってきて作業が中断される事務職、スピードと臨機応変な対応を同時に求められる接客業。」
— さくらんほさん(30代・女性)

「窓口業務や、臨機応変な対応を求められる事務職。」
— おみさん(40代以上・女性)

「大企業での事務。同じ部屋で勤務する方がたくさんいらっしゃり、常に緊張して気分が悪くなっていたように思う。」
— kkさん(20代・男性)

「事務職が向いていない」のではなく、「電話対応・窓口・大人数・マルチタスク型の事務職」が向いていない可能性があるということです。事務といっても「一般事務/営業事務/IT事務/薬局事務」とたくさんありますが、職場によって事務の業務範囲が変わります。一概には「向いていない」とは言い切れないですが、臨機応変のマルチタスク型が求められる仕事は注意したほうがいいかもしれません。

4位:コールセンター・電話対応(9名)

「人と電話越しまたは対面で対応する仕事。その場その場で臨機応変に対処しなければいけない仕事(コールセンター、飲食や雑貨などの店舗接客)」
— なつさん(30代・女性)

声だけで感情を読み取り続けること、クレーム対応、予測できない会話——机に座る仕事のように見えて、刺激の多さはトップクラスです。誰でも不機嫌な人を相手にするのはしんどいものがあります。ただ、これが毎日の業務となるとストレスがかかるのは確かです。

HSPの向いていた仕事ランキング【68名が回答】

「向いていた仕事」を68名が回答。カテゴリ別の集計結果です。

順位カテゴリ人数
1位事務・データ入力・校正・チェック系24名
2位軽作業・倉庫・工場(ルーティン系)10名
3位医療・福祉・介護8名
4位接客・サービス(特定の条件下)6名
5位在宅・リモート・フリーランス5名
6位IT・デザイン・クリエイティブ4名

※「まだわからない・特になし」と答えた方が12名いました

1位:事務・データ入力・校正・チェック系(24名)

圧倒的1位は事務・データ入力系。「向いていなかった仕事」に事務職が入っていたのとは対照的です。

向いていたと答えた方の回答を見ると、「少人数」「自分のペース」「黙々と」 というキーワードが共通して出てきます。

「1人で黙々と進められる事務作業」
— カズさん(40代以上・男性)

「少人数の職場の事務員。ある程度作業を裁量で進められる点が合っていました。」
— おみさん(40代以上・女性)

「なるべく他の人と関わらない、ルーティン作業の事務。派遣なので責任感もそこまで強くなくて良いのが気楽だった。」
— あっすんさん(30代・女性)

「個人のペースでじっくり進められるデータ入力や事務職、マニュアルがしっかりしており突発的なトラブルの少ないバックオフィス業務。」
— もちもちさん(30代・女性)

「事務職ならOK」ではありません。どんな規模・どんな環境の事務職か が決定的に重要です。

少人数だとその分「仕事の役割」が多く負担になるケースもありますが、裁量権があり自分のペースで仕事を進められるメリットもあります。私もこれは実感していて、大手の経理事務よりも中小企業の事務の方が仕事の幅が広かったように感じます。少人数なだけに自由な社風なものあって、気持ち的にはラクでした。

2位:軽作業・倉庫・工場(ルーティン系)(10名)

「単調すぎる」と感じる人もいますが、「次に何が来るかわかる」という安心感がHSPには合うようです。

「1人でコツコツする菓子工場の仕事」
— emimiさん(40代以上・女性)

「宴会場のアルバイトで、一席の宴会を一人で切り盛りする仕事は、一人で、自分のペースで出来ることと、誰のことも気にしなくて良いことで、安心して仕事ができた。」
— 川上さん(30代・女性)

「毎日同じ単純作業」
— さじさん(30代・女性)

ただし、工場・ライン作業は「向いていなかった仕事」にも6名が挙げています。違いはスピードを求められるか・一人で進められるかのようです。ルーティン作業に飽きを感じやすい人もいると思いますが、黙々とした作業が得意なHSPさんなら合うかもしれませんね。毎日の作業が決まっている安心感もあるので、プライベートに楽しみを全振りできるのが特徴ですね。

4位:接客・サービス(特定の条件下)(6名)

「向いていなかった」に18名が挙げた接客業ですが、「向いていた」にも6名が挙げています。

共通点は「一対一で丁寧に関われる場」「人の役に立てる実感がある場」。

「1対1の丁寧なチャットサポート」
— さくらんほさん(30代・女性)

大人数を相手にする忙しい接客とは、まったく別物です。チャット形式のカウンセリングやお問い合わせ対応は、気持ちにも余裕が持てる仕事ではないでしょうか。対面と違って相手の顔が見えないのは、確かにホッとします。最近はAIを導入する企業が増えて、簡易な電話応対、問い合わせにも対応できるようになりました。重要な問い合わせは、人に任せるケースもあり、チャット形式の仕事は今後に期待できそうですね。

5位:在宅・リモート・フリーランス(5名)

「仕事の種類」ではなく「働き方」として在宅・リモートを挙げた方が5名いました。

「在宅で一人で集中できるリモートの仕事。」
— ぐみさん(20代・女性)

「自宅で完結するフルリモートの仕事」
— 野村さん(30代・女性)

現在フリーランスの21名の回答を見ると、「向いていなかった仕事」に営業・接客・電話対応を挙げた方が多く、職種を変えたというよりも、1人でできる働き方に変えることで消耗から抜け出したという流れが見えます。

ゆうき

在宅に移行して「消耗しなくなった」という声は他の設問でも多く出ています。仕事の内容よりも「職場という場所に行くこと」「人間関係」自体が負荷になっていた方も少なくないようです。

向いていた仕事のイメージが少し見えてきた方は、実際に求人を探してみるのもひとつの選択肢です。「少人数」「在宅可」「電話なし」など、自分の条件に絞って探せる転職サービスもあります。

データから見えてきた、HSP当事者が語るいちばん大事なこと

集計結果を並べてみると、ある事実が浮かび上がります。

事務職が「向いていた仕事1位」(24名)でもあり、「向いていなかった仕事3位」(10名)でもある。

接客業も同じです。向いていた(6名)と向いていなかった(18名)の両方に入っています。

これが示すのは、仕事の名前だけでは向き不向きは決まらないということです。

向いていなかった「環境」の共通点

アンケート全体から見えてきた、しんどかった環境の条件をまとめます。

  • ノルマ・競争・常に数字を追われる
  • 怒鳴る上司・ハラスメントがある(退職理由のハラスメントは44%)
  • 騒音・刺激が多い(電話音・怒鳴り声・人の動き)
  • マルチタスク・突発的な対応が続く
  • 電話対応・臨機応変を常に求められる
  • 一人になれる時間・空間がない

つまり、HSPの合う仕事というのは「環境が全て」といっても過言ではありません。

求人情報だけでは正直、判断できない部分もあると思います。個人的におすすめなのは、エージェントさん経由で求人応募することです。エージェントさんは会社の環境や求める人物を一番よく分かっています。あなたに合いやすい求人も探してくれるので効率面でいうとおすすめです。

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向いていた「環境」の共通点

  • 自分のペースで進められる(裁量がある)
  • 一人で集中できる時間・空間がある
  • 少人数・静かな環境
  • 感情的な人がいない・叱責が少ない
  • ルーティンが多く、突発が少ない
  • 在宅・リモート可能

あかり

職種の名前で選ぼうとしてたけど、本当は「どんな環境か」で選ぶべきだったのかもしれない。

上記の環境であればあるほど、HSPさんも働きやすく、仕事の負担が少ない傾向だということがわかりました。もちろん100%希望通りの会社に勤めれる人は、少ないと思います。ですが、求人に応募する前に上記のことをチェックしておくだけでも、ミスマッチは減らせます!

HSPだからフリーランスにならなくてはいけないってワケではなくて、環境を選べば、会社員だって、アルバイトだって「しんどい」が減らせると私は強く思っています!

まとめ|HSPは「職業」より「環境の条件」で選んでみてほしい

110名のアンケートから見えてきたのは、「どの仕事が正解か」という答えではありませんでした。

退職理由の1位が「人間関係」(77%)、2位が「職場の雰囲気」(66%)。向いていた仕事でも向いていなかった仕事でも同じ職種名が登場する。

このデータは、「仕事の種類」よりも「職場環境」のほうがHSPの仕事満足度に強く影響することを示しています。

仕事を選ぶとき、求人票の職種名だけでなく:

  • 少人数か・大人数か
  • 電話対応はあるか・どのくらいの頻度か
  • 自分のペースで進められるか
  • 怒鳴るような職場文化ではないか

こうした「環境の条件」を確認することが、HSPにとって特に大切かもしれません。

「条件はわかったけれど、一人で求人を絞り込むのが難しい」「自分の条件をうまく言語化できない」という方は、転職カウンセリングで一緒に整理するのもひとつの方法です。

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向いてなかった仕事があっても、それはあなたのせいではありません。環境を選ぶことは、逃げでも甘えでもない。自分に正直に動いてきた証です。

あかり

「向いてなかった」って思ってた仕事、実は環境が合わなかっただけだったのかも——そう気づいたら、自分を責める気持ちがちょっと減った気がする。

ゆうき

今回アンケートに答えてくれた110名の声が、同じように悩んでいる誰かの仕事選びに役立ちますように。

合わせて読みたい

HSPさん110名のリアルな声|しんどかった職場・転職・乗り越え方を大調査
転職や職場での消耗について、アンケートの全体データを見たい方に。しんどかった体験・乗り越え方・今の働き方まで幅広くまとめています。

しんどかった職場体験談まとめ(近日公開予定)
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「休んでいいのか」「辞めていいのか」と迷っている方に。実際に休職・退職を経験した方のリアルな声をまとめています。

【次回予告】このアンケートから生まれた記事シリーズ

  • 記事① HSPさん110名のリアルな声|しんどかった職場・転職・乗り越え方を大調査
  • 記事② HSPに向いていた仕事・向いていなかった仕事
  • 記事③ しんどかった職場体験談まとめ(近日公開予定)
  • 記事④ 休職・退職のリアル体験談(近日公開予定)
  • 記事⑤ フリーランス・在宅ワークに移行して変わったこと(近日公開予定)
  • 記事⑥ 転職回数と、そこから気づいたこと(近日公開予定)

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この記事を書いた人

職場の人間関係やパワハラに悩んだことをきっかけに、「となりの繊細さんラボ」を立ち上げました。繊細な気質ゆえに、がんばりすぎてしまったり、人の顔色を気にしてしまったり。同じようにしんどさを感じている方に向けて、体験談や対処法を発信しています。この場所が、少しでも心を休められる“ひとやすみの場”になれば嬉しいです。

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