「もう休みたい」。その一言が、自分からはどうしても言えませんでした。半年悩んで病院に行って、3回目の診察でやっと、先生のほうから「すぐに仕事を休んでください」と言われて。それでも会社に伝える日は、何を聞かれても言葉が出てこなくて、半日かかりました。
この記事では、私がどうやって休職を切り出したかという体験と、休職の伝え方として一般的にはどう伝えるものなのか調べたことを、両方書きます。もう限界なのに、どう言えばいいかわからない人の参考になれば嬉しいです。
この記事では、私が診断書を持って上司に切り出した日のことと、休職は誰にどの順番で伝えるのが一般的なのか、病名や原因をどこまで話すのかを、体験と調べたことの両方でまとめました。
この記事でわかること
- 自分から言い出せなくても、休職はできるという話
- 私が実際に会社へ切り出したときの言葉と、聞かれたこと
- 休職は、誰に・どの順番で伝えるのが一般的か
- 診断書はいつ・どう渡すか、病名はどこまで話すか
- 「いつまで休むの?」に答えられなくて大丈夫な理由
- 伝えたあと、実際に休みに入るまでにあること
※この記事は私個人の体験です。休職の制度や手続きは会社ごとに大きく違います。最終的には病院の先生や、勤め先の人事・就業規則でご相談ください。
「休職したい」が、自分からは言い出せなかった

休職を切り出す前に、そもそも「休みたい」と口に出すまでに半年かかりました。体はとっくにおかしかったのに、言うのが怖かったんです。この章では、私がなぜそんなに言い出せなかったのか、受診するまでの半年に感じていたことを書きます。このサイトで集めたアンケートでも、答えてくれた86名のうち54名、だいたい6割が休職を経験していました。特別なことではないはずなのに、当時の私にはとても重い決断に感じられました。
YODAKA「休みたい」の一言が、どうしても言えなかったんです。半年、言えなかった。
「これで休むのは、甘えなんじゃないか」と思っていた
朝、通勤の電車で涙が止まらなくなっても、私は半年ぐらい病院に行きませんでした。ホームで人の流れをぼーっと見ている自分にハッとして、これはまずいなと思っても、次の日にはまた「まだ大丈夫」に戻ってしまう。その繰り返しでした。
病院に行くと、自分が病気だと認めることになる気がして、それが嫌でした。この程度で休むのは甘えなんじゃないか、とも思っていました。そうじゃなかったと気づくのは、ずっとあとになってからです。
やっていたことといえば、検索だけです。「うつ病の症状」「診察料」「本当に治るのか」と、毎晩スマホで調べては閉じる。一度は予約まで取ったのに、当日になって「やっぱり行かなくてもいけるかも」とキャンセルしたこともあった。
言ったら引き止められる、気まずくなる。そこが怖かった
言い出せなかった理由が、もう一つあります。一度「休みます」と口にしたら、もう元には戻れない気がしていた。
引き止められて、うまく説明できなくて、結局その場に飲み込まれる。そのあと職場で「あの人、休むらしいよ」と言われながら働くことになる。想像するだけでしんどくて、だったら黙って耐えたほうがマシだと。
今このページを読んでいる人の中にも、「休職 上司 言えない」「休職 言い出せない」と検索してたどり着いた人がいるかもしれません。私も当時、同じ言葉を打ち込んでいました。言い出せないのは、自分の性格に問題があるんだって思わなくて大丈夫です。少なくとも私も同じ気持ちでしたから。
何を、どう説明すればいいのか、わからなかった
いざ伝えるとなっても、何をどう言えばいいのか、まったくわかりませんでした。知らないことばかりだったんです。
病名をはっきり言うものなのか。原因を説明しないといけないのか。診断書はどのタイミングで、誰に渡すのか。そもそも直属の上司でいいのか、人事なのか。会社に「休職」という制度があるのかどうかも知らなかったし、就業規則なんて入社してから一度も開いたことがありませんでした。
結局、自分では言い出せなかった。先生のほうから言われた
結局、「休みたい」と最初に言ったのは、私ではありませんでした。3回目の診察のときに、先生のほうから言われたんです。
今の状態や眠れているかを話していたら、「すぐに仕事を休んでください」と言われました。診断は適応障害。その場で、休職のための診断書をとりあえず書いてもらいました。
これが、私にとってはすごく大きかったんです。「休みます」と言い出すのは自分の弱さの告白みたいで怖かったのに、休むと決めたのはお医者さんで、その証拠が診断書という形で残っている。
正直、ホッとした。
「休んでいい」と許可をもらった気がしたんです。
自分から「休職したい」と言い出せなくても専門家のほうが先に気づいて「休んでください」と言ってくれることもあります。
受診するまでの半年と、実際に病院へ行ってどうだったかは、こちらに書いています。


診断書を持って、上司に休職を切り出した日


ここからは、私が実際に会社へ休職を切り出した日のことを書きます。診断書をもらった翌朝のことです。うまく伝えられた訳ではありません。質問責めにあって、半日かかって、家に帰ったあとの記憶がないくらいには消耗しました。それでも、休みには入れました。起きたことを、起きた順に書いていきます。
相談に行ったのは、直属の上司ではなく「その上」の人
診断書をもらった翌朝、会社で相談した相手は、直属の上司ではなく、その上にあたる管理職の人です。
なぜその人だったかというと、前に職場の人間関係のことで相談に乗ってもらったことがあって、私にとっては、何かあったときに話を聞いてもらいやすい相手だったからです。
だから休職のことも、まずその管理職の人のところへ行きました。診断書もその人に渡しています。休職を伝える順番は、ふつうはまず直属の上司なんだそうですが、私の場合は事情があって逆になりました。一般的な流れは、このあとの章にまとめます。
「ちょっと時間いいでしょうか」から始めた
自分から「ちょっとお時間いいでしょうか」と声をかけました。別室に移って、切り出した第一声は「明日から仕事を休まないといけないみたいで……」でした。
目も合わせられなかった。
「これ…」
そう言いながら、前の日にもらった診断書を出しました。とにかく紙を見せるので手一杯だったんです。この曖昧な言い方そのものが、当時の状態を表していたんだと思います。
「は?いや、何で? 原因は?」と質問責めにあった
相手の反応は、正直しんどいものでした。私はもう何ヶ月も顔色が悪かったので、「ああ、やっぱり」という空気は少しあったと思います。
自分では表情に出さないようにしていたつもりですが、そのころはもう感情が動かなくて、無に近い顔をしていたはずです。それでも、返ってきたのは「は? いや、何で? 原因は?」でした。立て続けに聞かれて、そのあと「もうちょっと頑張れないかな?」とも。
限界だと思って出した紙に、その場で「頑張れないか」と返されるのは、想像していたよりずっとこたえました。
ただ、これはあとから思うことですが、あの場で相手を全部納得させる必要はないということ。休むかどうかを決めるのは、診断書を書いた医師なので。
「原因は?」に、「わからない」と答えた
「原因は?」と聞かれて、私は「わからないです」と答えました。はぐらかしたわけではなくて、本当にわからなかった。
そのころはプライベートでもいろいろ重なっていて、仕事だけが原因とは自分でも思えませんでした。どれか一つを指さして「これのせいで休みます」と言えるほど、単純じゃなかったんです。
原因をきれいに説明できなくても大丈夫です。会社にどこまで説明する義務があるのかは、このあとの章に書きます。とにかく、うまく答えられなくても大丈夫でした。
「いつまで休むの?」には、答えられなかった
もう一つ答えられなかったのが、「いつまで休むの?」でした。一週間なのか、一ヶ月なのか、三ヶ月なのか、自分でもまったく見当がつきませんでした。
いつ治るのかわからないのに、期間だけ先に約束することはできない。休む長さは、お医者さんが診て決めて、診断書に書かれるものだと、あとで知りました。その場では「わかりません」としか言えなくて、それがまた頼りなく聞こえた気もします。
治せるものなら早く治したいよ、こっちだって。
だから休む期間を、その場で自分で決めて約束する必要はないと思います。「いつまで」は主治医が判断して診断書に書くことが多く、聞かれても「先生に確認します」で大丈夫なことがほとんどです。
納得してもらうのに半日。その日の記憶がない
結局、その日は納得してもらうまでに半日かかりました。そのあいだに、やりかけの仕事をどうするかの話もしました。
きれいに引き継ぐ余裕はなくて、中途半端なまま人に渡して、迷惑をかける人のところへ頭を下げて回りました。実際に休みに入るまでには会社側の手続きもあって少し時間がかかりましたが、この日にやったのは「ちゃんとした引き継ぎ」ではなくて、「とにかく置いて帰る」に近かったです。
覚えているのは、そこまでです。あとの記憶が、ほとんどありません。どうやって家に帰ったのかも思い出せない。ただ、この場所から離れたい、その一心でした。
その日のうちに、話そのものは済みました。うまく切り出せなかったし、途中で「まだ頑張れるのでは?」と自問自答もした。
けど、やっぱり限界だったんだと思う。
休職は、誰に・どの順番で伝えるのが一般的か
ここまでは私の場合の話でした。ここからは、休職の伝え方について、一般的にはどういう順番で誰に言うものなのかを、調べた範囲で書きます。私は事情があって管理職の人に直接相談しましたが、これはどちらかというと例外的な入り方だったみたいです。制度や手続きは会社ごとに違うので、あくまで「よくある流れ」として読んでください。
基本は「直属の上司 → 人事」


いちばんよく見かけるのは、「まず直属の上司に伝えて、そこから人事へ話がいく」という順番です。診断書を持っていく先も、最初は直属の上司、と考えておくとよさそうです。
厚生労働省の「職場復帰支援の手引き」でも、主治医の診断書を直属の上司(管理監督者)に提出して、上司がそれを人事労務のスタッフに連絡するところから休業が始まる、という流れで説明されています。
ただ「必ず上司から」と決まっているわけではなく、会社のやり方にもよります。私のように、事情があって先に上の立場の人へ相談する人もいます。
出典:厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」



伝える順番って、決まってるんですね。知らなかった。
産業医との面談がある会社もある
会社によっては、休職の前後で産業医との面談が入ります。産業医は、働く人が常時50人以上いる事業場では選任が法律で義務づけられています(労働安全衛生法)。
だから、ある程度の規模の会社なら、休むときや復職するときに産業医が関わることがあります。反対に、50人より小さい会社には産業医がいないこともあります。
私が休職したときは、産業医の面談はありませんでした。「産業医と話すことになる」と身構えすぎなくても大丈夫だと思います。
就業規則の「休職」のところは、先に自分で読んでおく
意外だったんですが、休職は法律で「必ず設けなさい」と決められた制度ではありません。会社が就業規則の中で決めているものです。だから、休職できる期間も、休職中に給料が出るのか出ないのかも、どういう手続きがいるのかも、会社によってばらばらです。厚生労働省が出している「モデル就業規則」という見本にも休職の条文の例はのっていますが、それはあくまで見本で、自分の会社がどうなっているかは、就業規則を見るしかありません。
伝えに行く前に、就業規則の次のところだけでも開いておくと、見通しが立ちます。
- 「休職」または「私傷病休職」と書かれた条項
- 休職できる期間(勤続年数で変わることもあります)
- 休職中、給料やお金がどうなるか
- 復職するときの条件
- 休職中、会社に誰へ・どのくらいの頻度で連絡するか
私も、伝えに行く前にこのあたりを確認しました。休職できる期間がわかっているだけで、話すときの不安がひとつ減りました。
対面がつらいときは、電話やメールで先に一報を入れる方法もある
私は対面で伝えましたが、そもそも会社に行くのも電話に出るのもつらい、という状態の人もいると思います。私も、あと少し悪化していたら対面は無理だったかもしれません。
調べてみると、体調的に対面が難しいときは、まず電話かメールで一報を入れて、診断書は後日、持参するか郵送する、という進め方が紹介されていました。メールなら、体調のいいタイミングで文面を作れるし、記録も残ります。送る文面は、次のくらいの短いものでいい、という説明が多いです。
メールでのご連絡になってしまい、すみません。体調不良で、医師から休むように言われました。診断書はのちほど提出します。
第一報の時点で診断書はいらない、という説明がほとんどでした。上の文面のように、メール連絡になったことを最初にひと言そえておくと角が立ちにくい、という解説もあります。
診断書を郵送で出すこと自体も、一般的には認められることが多いようです。ただ、原本を持参してほしい会社もあれば、写真を先に送って原本はあとで、という会社もあって、ここは就業規則や会社の指示しだいです。送るなら追跡できる方法で、療養の期間と連絡方法を書いた短い添え状をつけると行き違いが少ない、と紹介されていました。
出典:もりおか社会保険労務士事務所「休職中の連絡例文と会社への伝え方を社労士が実務で解説」
病名や原因は、会社にどこまで話す?
「休みます」と言うと、たいてい「何の病気?」「原因は?」と聞かれます。私も聞かれました。ここでは、診断書に何が書かれるのか、病名や原因を会社にどこまで話すものなのかを、調べたことと私の実感で書きます。ここも「絶対にこうしないといけない」という話ではなく、自分で決めていい部分が多いんだな、というのが調べてみての印象でした。
診断書には病名が書かれる。でも、口で細かく説明する義務まではない、とされる


休職や傷病手当金の手続きに使う診断書には、たいてい病名が書かれます。私の診断書にも「適応障害」と書いてありました。だから、診断書を出せば病名自体は会社に伝わります。
そこから先――どんな症状なのか、何が原因なのか――を口で細かく説明するかどうかは、また別の話です。病名や症状のような健康の情報は「要配慮個人情報」と呼ばれるデリケートな情報にあたって、会社がそれを取得するときは原則として本人の同意がいる、と説明されています。
「一切説明しなくていい」と言い切れる根拠を見つけられたわけではありませんが、少なくとも、どこまで話すかは自分で決めていい部分が大きいんだな、と受け取りました。
出典:個人情報保護委員会「雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項」
私は「今こういう状態です」としか言わなかった
実際、私が会社で口にしたのは「今こういう状態で、医師から休むように言われました」ということくらいでした。症状を一つずつ説明したり、原因を並べて話したりはしていません。
診断書を見せて、あとは「先生がそう判断したので」と伝えました。うまく話せる状態でもなかったので、結果的にそれで通した、というのが正直なところです。
お守りのような感じで診断書を持っていた。



病名は診断書に書かれるけれど、そこから先を口で説明するかどうかは、自分で決めていいんですね。
原因を一つに絞れなくても、休んでいい
さっきも書いたとおり、私は「原因は?」に「わからない」と答えました。今振り返っても、はっきりこれ、とは言えません。
仕事の負担も、職場の人間関係も、プライベートのことも、たぶん全部が少しずつ重なっていたんだと思います。一つに絞れなかったし、絞らないと休めないわけでもありませんでした。
診断書の根拠になっているのは「療養が必要」という医師の判断です。本人が原因をうまく説明できたかどうかは、そこに関係ありません。原因を言葉にできなくても、それは休まない理由にはならないと思います。
「仮病だと思われないか」という不安について
「休職」や「適応障害 診断書」で検索すると、「すぐもらえる」「簡単に」「仮病」といった言葉が並びます。それを見て、自分もそう思われるんじゃないか、と不安になる気持ちはよくわかります。私もそこが怖くて動けなかった一人です。
ただ、少なくとも私の場合、診断書は自分から「書いてください」と頼んで出たものではありませんでした。何回か通って、先生のほうから「すぐ休んでください」と言われて、はじめて書かれたものです。診断書は本人の申告だけで発行されるものではなく、医師が診て、必要だと判断して書くものだと聞いています。
お医者さんに最初に言われた一言は「よく来ましたね、頑張りました」という言葉。
私はこの一言で、「ちゃんと治療しよう」って決意した。
伝えたあと、休みに入るまでにあったこと


「すぐ休んで」と言われて診断書を出しても、その日から会社に行かなくてよくなる、というわけではありませんでした。実際に休みに入るまでには、いくつか間に挟まることがあります。ここでは、伝えたあとから休みに入るまでに私の身に起きたことと、一般的に知っておくといいことを書きます。
「すぐ休んで」と言われても、その日から行かなくていいわけではなかった
診断書には「何日間の休養を要する」といった内容が書かれますが、その日から自動的に休みに入れる、というわけではありませんでした。会社側にも手続きがあるからです。
休職の申請書を書いたり、上の承認を待ったり、会社によっては産業医の面談が入ったり。私の場合はそこまで大がかりではありませんでしたが、それでも「はい、じゃあ今日から」とはいかなくて、休みに入るまでには少し時間がかかりました。
そのあいだに、やりかけの仕事を人に渡して、頭を下げて回りました。丁寧に引き継ぐ時間はなかったです。診断書の日付と、実際に休める日は、少しずれることがあると思っておくといいかもしれません。
休職の期間は、会社ではなく医師が決めた
会社で「いつまで?」と聞かれて答えられなかったのは、期間を決めるのが自分でも会社でもなかったからです。休む長さは、主治医が診断書に書きます。
「まず1ヶ月」といった形で出て、その期間の終わりごろにまた診察を受けて、もう少し必要なら診断書を出しなおす、という進み方になることが多いようです。だから、最初に「3ヶ月休みます」と自分で宣言する必要はないし、私が決めることじゃないようです。
もし聞かれたら「主治医に確認します」と返して、あとは診断書に任せていい部分だと思います。



休む期間を「いつまで」って、自分で決めなきゃいけないと思い込んでました。違ったんです。
休職中の連絡ルールは、就業規則で自分で確認した
休みに入るとき、「休職中はどうやって連絡を取り合うか」を会社からは説明してもらえませんでした。気になって就業規則を開いたら、連絡の頻度と相手について書いてある項目があって、休職中はそれに従っていました。
休んでいるあいだは、「連絡しなさすぎて怒られないかな」みたいな小さな不安ほど大きく感じます。入る前にこの一項目を見ておくだけで、だいぶ楽でした。
規定の期間いっぱい休んで、そのまま退職した
このあとのことも軽く書いておくと、私は会社の規定でいっぱいまで休職しました。それでも「よし、戻れる」という感じにはならなくて、そのまま退職しました。
原因が職場の人間関係だったので、戻ってもまた同じことを繰り返すのが見えていたんです。これは私が選んだ結論でしたが、休んだら誰でも辞めることになる、という話ではないです。そのまま仕事を復帰される人もいます。
診断書とは別に、傷病手当金の申請書をいつ渡すかでもつまずきました。くわしくは傷病手当金の申請でつまずいた話に書いています。
このあと退職して、生活を立て直すまでのことは、こちらに書いています。


休職の伝え方について、よくある質問
休職の伝え方で、私自身が検索していた疑問をまとめました。答えは「会社によります」ばかりで恐縮ですが、私の場合はどうだったかも書いておきます。
診断書が出たら、会社は休職を断れないの?
医師から「療養が必要」と診断書が出ている状態は、ふつうは重く受け止められます。まずは就業規則の休職の条項を確認して、そのうえで会社や産業医と話す、という順番で進むことが多いです。
そのうえで、正直なところも書いておきます。休職は就業規則で会社が決めている制度なので、「診断書が出たら絶対に休ませないといけない」と法律で決まっているわけではありません。休めるかどうかや期間は、会社の就業規則しだいの部分があります。
私は、先に就業規則で休職できる期間を確認してから伝えに行きました。見通しがあるだけで、少し落ち着いて話せました。
※この記事は私個人の体験です。休職できる条件や手続きは会社ごとに違います。気になることは、勤め先の人事・産業医・就業規則でご相談ください。
直属の上司を飛ばして、人事に直接言ってもいい?
基本の順番は「直属の上司から」ですが、その上司自身がしんどさの原因になっていることもあります。そういうときは、人事や産業医、健康相談の窓口に直接相談する人もいます。
会社にそういう窓口があるかどうかにもよります。私自身、直属の上司ではなく、その上の管理職の人に直接相談しました。過去にその人へ相談したことがあったからで、飛ばしてはいけない、という決まりに縛られすぎなくていいと思います。
「もうちょっと頑張れない?」と引き止められたら、どうすればいい?
私は実際に「もうちょっと頑張れないかな?」と言われました。そのとき身をもって知ったのは、その場で相手を全部納得させようとしなくていい、という一点です。
診断書が出ている以上、「休んでください」と判断したのは医師です。だから「医師からそう言われているので」と伝えて、あとは人事や産業医に引き取ってもらえばいい。こちらは限界だから来ているのであって、議論しに来ているわけではありません。言い負かす必要はないんです。
もし、休職をどうしても認めてもらえない、辞めるように迫られる、ということがあれば、会社の外にも相談できるところがあります。厚生労働省の「こころの耳」に相談窓口の案内があります。
出典:こころの耳(厚生労働省)
家族には言うべき?
無理に言わなくていい、というのが私の考えです。心配されるのがかえって申し訳なく感じるなら、自分から話せると思えた日に話せば十分だと思います。
打ち明けること自体が目的ではないので、今すぐ全部を説明できなくても大丈夫です。
まとめ|自分から言い出せなくても、休職はできる
自分から「休みたい」と言うのが、私はどうしてもできませんでした。言えないまま半年が過ぎて、最後に動けたのは、先生が「すぐ休んでください」と言って、診断書を書いてくれたからです。
あの紙が、私の代わりに「この人は休む必要があります」と会社に伝えてくれました。
うまく話せなくても、紙は事実を運んでくれる。それが、この記事でいちばん伝えたかったことです。
振り返ると、先に知っておくとよかったのは、このあたりでした。
- 伝える順番は、一般的には「直属の上司 → 人事」
- 病名は診断書に書かれる。そこから先をどこまで話すかは、自分で決めていい部分が大きい
- 「いつまで休むの?」は、その場で答えられなくて大丈夫。期間は主治医が決める
- 就業規則の「休職」のところは、伝えに行く前に自分で開いておく
- 対面がきついなら、電話やメールで先に一報を入れる方法もある
伝え方に、これが正解、というものはないと思います。私はうまく言えなかったし、質問責めにもあったし、その日の記憶もありません。それでも、休みには入れました。今もう限界の人が、いちばん負担の少ない方法で、そこから抜けられますように。
あわせて読みたい
精神科に行くか迷っている人へ|受診のきっかけと実際に変わったこと
受診するまでの半年と、病院がどんな感じだったか。休職の前の話はこちらに。
仕事がしんどい繊細(HSP)さんへ|職場でぶっ壊れた私が復帰するまで
限界を迎えてから、退職して生活を立て直すまでの通しの話です。
傷病手当金の申請でつまずいたのは書類より「紙を渡すタイミング」だった件
診断書とは別に必要になる、傷病手当金の申請の話。
休職中の過ごし方ガイド|「何もできない」から回復するまでの4ステップ
休みに入ったあと、何もできない時期をどう過ごすか。
相談先の例:厚生労働省「こころの耳」(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)









