「しんどい」と言ったら負けな気がして、今日も「大丈夫です」と答えてしまった——そんなHSP男性に読んでほしい記事です。
当サイトの86名アンケートで、男性の約8割に休職経験があるという結果が出ました。この記事では、HSPの男性が休職まで追い込まれやすい理由と、限界が来る前に自分を守る方法を、当事者のリアルな声とあわせて紹介します。読み終わるころには、「我慢し続けることだけが正解じゃない」と、ふっと肩の力が抜けるはずです。
あかり私の職場にもいたよ…。いつも元気そうにしてた男の人が、ある日ぱたっと会社に来なくなっちゃったこと。



男性は「しんどい」と言葉にする前に、体の方が先に悲鳴を上げてしまうことが多いんです。今日はそのデータと理由を見ていきましょう。
HSPの男性は休職に追い込まれやすい?アンケートの結果
HSPの男性は、本当に休職に追い込まれやすいのでしょうか。当サイトが働くHSPさんに行ったアンケート(掲載同意のあった86名分)を、男性と女性に分けて集計してみました。数字だけじゃなく、自由記述に書かれていた男性たちの声もそのまま載せます。正直、私は読みながら胸がぎゅっとなりました。
男性の約8割に休職経験があった
まず、数字から見てください。


女性も6割と、じゅうぶん高い数字なんです。でも、男性だけを見ると、もう一段上がります。
男性のHSPさんにとって、休職は「例外」ではなく「多数派」の経験でした。もちろん、男性の回答は11名と多くはありません。「たまたまでは?」と言われたら、否定しきれない数です。それでも、11人中9人。この偏りは、見なかったことにできる数字ではないと思いました。
数字より苦しかった自由記述の声
あなたは、休憩することにすら罪悪感を覚えたことはありませんか?
アンケートに回答してくれた方の声です。


「自分のメモリが完全にパンクしてオフィスで少しぐったりしながら休憩していると、そこに上司が近づいてきて『まだ終わってないのか?、仕事遅すぎだろ』ととんでもない暴言を吐いてきて精神が病みました」たまさん(40代以上・男性)(86名アンケートの回答より)
限界まで働いて、ようやく少し休んだ瞬間に、暴言が飛んでくる。読んでいるだけで、胸のあたりがずんと重くなる回答でした。



アンケートを見ると、感じる力そのものに男女差があるというより、「しんどさを外に出せるかどうか」に差が出ているように読めるんです。それが次の章のテーマです。
HSPの男性が休職まで追い込まれやすい3つの理由
なぜHSPの男性は、休職するところまで追い込まれてしまうのでしょうか。アンケートの自由記述を読み込むと、男性の回答には共通するパターンがありました。「弱音を吐けない」「体にサインが出るまで我慢する」「誰にも相談できない」——この3つです。順番に見ていきます。
その前に、男性たちの退職理由も見てみてください。「人間関係」と「職場の雰囲気」——まわりの空気に関わる理由が、突出していました。


「男は弱音を吐けない」という思い込み
「男なんだから泣くな」「男は黙って耐えるもの」。そんな言葉を浴びて育った男性は、いまも多いと思います。
しんどさを感じる力(HSPの気質)は人一倍あるのに、それを外に出す許可だけが、ずっとおりない。この組み合わせが、じわじわ効いてくるんです。
アンケートでも、こんな声がありました。


「最初は自分がもっと頑張れば何とかなると思い、無理をして続けていました」かぷちーのさん(20代後半・男性)(86名アンケートの回答より)
「自分が頑張れば何とかなる」。まじめな人ほど、この言葉で自分にフタをしてしまいます。でも、環境のしんどさは、根性ではどうにもならないことの方が多いんです。
体にサインが出るまで我慢してしまう
心のSOSを無視し続けると、どうなると思いますか?
アンケートの中で、いちばん息をのんだ回答がこれでした。


「片腕が動かなくなり声も風邪をこじらせたようにほとんどでなくなった。(中略)退職してから1か月ほどで声も問題なく出るようになり、腕も動かせるようになった」kkさん(20代後半・男性)(86名アンケートの回答より)
言葉で「しんどい」と言えない代わりに、体が全部引き受けてしまった。そんなふうに読めて、しばらく画面の前で止まってしまいました。
kkさんは、こうも書いてくれています。


「周りからはその程度で気にするなと言われるレベルのことが、自分にはかなりのダメージになることが多かったです」kkさん(20代後半・男性)(86名アンケートの回答より)
職場でも家でも相談相手がいない
3つ目は、孤立です。「ちょっと聞いてよ」から始まる小さな愚痴の時間が、男性の職場には意外と少ないのかもしれません。弱音を出す場がないまま、ひとりで抱え続けてしまう。
私にも、忘れられない人がいます。職場に、いつも元気で、誰に対しても平等に接してくれる、尊敬していた男性がいました。その人が、ある日突然会社に来なくなって、休職して、そのまま退職していったんです。
あんなに元気そうだったのに。いま思えば、あの明るさの裏に、弱音を出せる場所がなかったのかもしれません。「元気そうに見える」と「大丈夫」は、別ものなんですよね。



誰にも言えないまま、ひとりで抱えて、体が壊れてやっと止まる…。順番が逆だよ、ほんとに。
HSPの男性が休職まで追い込まれる前にできる3つのこと
ここからは、休職まで追い込まれる前に自分を守る方法です。アンケートで実際に乗り越えた男性たちの行動と、私自身が職場でやっていた工夫から、今日からできる形で3つにまとめました。全部やらなくて大丈夫です。「これならできそう」と思えたものを、1つだけ持ち帰ってください。
ステップ1|弱音の「出し方」と「出す相手」を工夫する
「しんどい」と言うのが難しいなら、感情ではなく、事実だけ報告してみてください。
- 「体調が限界に近いので、今週の残業は難しいです」
- 「この業務量だと、〆切までに終わらない見込みです」
- 「眠れない日が続いているので、明日休みを取ります」
弱音は「吐く」ものだけど、事実は「報告する」もの。報告なら、仕事の顔のままできます。ハードルが一段下がりませんか?
実は私自身、弱音を吐くのがずっと苦手でした。弱音って、周りには「仕事への不満」として受け取られやすいんですよね。実際、人の弱音を変なふうに噂する人も職場にいました。
だから私は、吐き出す相手を、信用できる人だけに絞りました。そして、暗い雰囲気にならないように、「本当はもっとこうしたい!」という希望をセットで伝えるようにしていました。愚痴で終わらせずに「こうしたい」まで言うと、不満じゃなくて前向きな相談として聞いてもらえるんです。
ステップ2|体のサインが出たら心療内科へ
眠れない、食欲がない、朝どうしても体が動かない。そんなサインが何日も続いているなら、心療内科や精神科を頼っていいタイミングです。
実際に休職した男性の声です。


「まずは心療内科を受診して診断書をもらい、思い切って長期の休職を挟んで会社と距離を置きました。(中略)自分がダメな訳ではなく『単に脳のアンテナが敏感すぎる気質なんだ』と論理的に理解できたことで、過度な自責の念から解放されました」カズさん(40代以上・男性)(86名アンケートの回答より)
「病院に行くほどじゃない」と思っているうちが、実は行きどきだったりします。受診に迷いがある方は、精神科に行くか迷っている人へ|受診のきっかけと実際に変わったことも読んでみてください。私が実際に受診したときの話を書いています。
ステップ3|「休むこと」を自分で決めていいと知る
休職は、ずるでも敗北でもありません。会社の制度です。制度は、使うためにあります。
有給を取るのと同じように、休職も「使っていい仕組み」です。先ほどのたまさんは、限界のあと、こう動いていました。


「正直こんな場所でこれ以上仕事をしたくないと思いしばらく有給をもらって休むことをすぐさま決断しました」たまさん(40代以上・男性)(86名アンケートの回答より)
「休むことをすぐさま決断」。ここ、大事なところです。誰かに許可をもらうのを待つんじゃなくて、自分で決めていい。休職中の過ごし方は休職中の過ごし方ガイド|「何もできない」から回復するまでの4ステップ【HSP体験談】にまとめてあるので、お守りがわりにどうぞ。
まとめ|HSPの男性は限界より先に休んでいい
最後に、この記事の内容をまとめます。
- 86名アンケートで、男性の約8割(11名中9名)に休職経験があった(女性は約6割)
- 追い込まれやすい理由は「弱音を吐けない思い込み」「体にサインが出るまで我慢」「相談相手の不在」の3つ
- 休職まで追い込まれる前にできるのは「弱音の出し方と相手を工夫」「心療内科を頼る」「休むと自分で決める」の3つ


「私的には、我慢は絶対してはいけないとおもいます」オレオくんさん(40代以上・男性)(86名アンケートの回答より)
限界まで我慢した人の「我慢してはいけない」は、重みが違います。



頑張ってる男性HSPさん、もう十分頑張ってるよ。休むのは、頑張りをやめることじゃないからね。



体が止まる前に、自分で止まる。それができたら、それがいちばん強い選択だと僕は思います。
あなたのしんどさは、気のせいでも甘えでもありません。限界より先に、休んでいいんです。
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相談先の例:厚生労働省「こころの耳」(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)













