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HSPが仕事で疲れたときの回復法7選|休職中・仕事終わりにできること

「仕事から帰ってきたらバタンキュー」「休日なのに疲れが全然取れない!」

そんな経験はありませんか?

HSPの方が感じる「仕事の疲れ」は、体を動かした疲れだけではありません。職場の空気・人の感情・音や光などの刺激を一日中受け取り続けることによる、神経系レベルの深い疲弊の可能性があります。だから、ただ横になっているだけでは回復しにくいのです。

この記事では、私が長年悩んで悩んで、たどり着いたHSPの特性に合った疲れの回復法を7つご紹介します!

仕事終わりにできるものから、休日・休職中にじっくり取り組めるものまで紹介するので自分のペースで試してみてくださいね。

目次

そもそも、なぜHSPは仕事で疲れやすいのか

回復法を知る前に、まずHSPが疲れやすい理由を理解しておきましょう。

HSPには4つの特性(DOES)があります。

D|深く処理する(Depth of Processing) 

情報を表面的に流さず、深く考えてしまいます。仕事中の会話・上司の一言・同僚の表情まで、すべてを深く処理するため、脳が常にフル稼働している状態になります。

O|過剰な刺激を受けやすい(Overstimulation) 

音・光・においなど、職場のあらゆる刺激を敏感に受け取ります。オフィスの騒音・電話の着信音・蛍光灯の光でさえ、HSPの神経系には大きな負荷になります。

E|感情的な反応が強く、共感力が高い(Emotional reactivity & Empathy)

 他者の感情を自分のことのように受け取ってしまいます。上司が怒っている・同僚が落ち込んでいる——それだけで自分まで消耗してしまいます。

S|些細なことに気づく(Sensitivity to Subtleties)

 他の人が気にしないような小さな変化や違和感にも気づいてしまいます。「なんか今日の職場の空気がいつもと違う」と感じるだけで、神経が緊張状態になります。

この4つの特性が職場という刺激の多い環境で働くことで、HSPの方は非HSPの方より多くのエネルギーを消耗しています。「なんでこんなに疲れるんだろう」と自分を責める必要はまったくありません。それはHSPとしての自然な反応なのです。

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HSPの疲れに「合わない」回復法

まず、やってしまいがちだけど実はHSPの回復に向かない方法をお伝えします。

× SNSをダラダラ見る 

スマートフォンのSNSは情報量が多く、次々と新しい刺激が入ってきます。「休んでいるつもり」でも、脳は休めていません。むしろ疲労が蓄積されやすいです。私は、SNSで知人や友人のオシャレな食事会の写真を見て「今日の私のご飯は納豆だけなんだけど…良いなぁ」と無意識に比較してしまって落ち込んでしまうことがありました。

× 賑やかな場所で気分転換しようとする 

かと言って、「気晴らしに繁華街へ」「友人と賑やかな居酒屋へ」は、HSPにとっては追加の刺激になることがあります。ギラギラした照明や大きすぎるBGMは疲弊しているときは逆効果になりやすいです。帰る頃にはぐったり、もしくは会話に入れなかった「1人反省会」が開かれる場合もあります。

× 無理に「ポジティブに変換」しようとする 

「明日からまた頑張ろう!」「自分ならまだやれる!」

HSPの方は感受性が豊かなため、感情を無理に押し込めようとするとかえって消耗します。まず「疲れている自分」をそのまま認めることが回復の第一歩です。自分の本音と正直に向き合う、意外に難しいことですが良い時も悪い時も自分の感情をそのまま受け止めてあげることが大切です。

HSPが仕事で疲れたときの回復法7選

では具体的に、HSPが仕事で疲れた時に試してみてほしい回復方法をご紹介します!

回復法1|「ひとりの静かな時間」を意識的に作る

HSPにとって最も基本的な回復法は、刺激の少ないひとりの時間を確保することです。

仕事終わりに帰宅してすぐテレビをつけたり、家族と話し始めたりするのではなく、まず15〜30分だけ「何も入ってこない時間」を作りましょう。

おすすめの過ごし方としては、静かな部屋で目を閉じてただ横になる、好きな飲み物をゆっくり飲む、窓の外をぼんやり眺めるなどがあります。このとき大切なのは「何かをしなければ」と思わないこと。ただ存在しているだけでいい時間を意識的に作ることが、HSPの神経系をリセットする第一歩です。

特に効果的なタイミング:仕事から帰宅直後・就寝前30分

私が仕事で疲れた時によくやっていたのは、観葉植物をボーッと眺めることでした。スマホをいったん机に置いて、植物をぼんやり眺めると落ち着きます。「あぁ今日も元気そうだな」「私は仕事で疲れたよ」と自分と対話をする。そうすることで、焦燥感が消えて、OFFモードのスイッチに切り替えられます。

個人的におすすめの観葉植物はこちらで紹介しています

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回復法2|自然の中に身を置く

木々の緑・川のせせらぎ・土のにおい——自然はHSPにとって最高の回復環境のひとつです。

前回行った独自アンケートでも、「休日は公園に行ったり自然の豊かなところに行ったりし、心身ともにエネルギーを回復させた」(30代後半女性・元教員)という声がありました。これは私もおすすめの方法です。

自然の中にいると、脳の「デフォルトモードネットワーク」が活性化され、過剰に働いていた神経系が落ちつくと言われています。また自然の音(風の音・鳥の声・水の音)は「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムを持っており、人の心身をリラックスさせる効果があるとされています。

つまり、自然って疲れた時こそ最強じゃね!?ということです。ついでに、カラスや鳩をボーッと見るのも個人的に癒されるのでおすすめです。

もちろん近所の公園を散歩するだけでも十分。

「ながらスマホ」はせず、流れる風と匂い、豊かな緑で自然を感じながら歩いてみてください。

特に効果的なタイミング:休日の朝・仕事終わりの夕方散歩

STUDY HACKERよりDMN(デフォルトモードネットワーク)とは?知っておくべき9つのこと

回復法3|「書く」ことで頭の中を外に出す

HSPは深く考える特性があるため、頭の中にさまざまな思考・感情・心配事が渦巻いていることが多いです。これを「頭の中に入ったまま」にしておくと、脳が休まりません。

そこで効果的なのが「ジャーナリング(書く瞑想)」です。日記でも、メモ帳でも、スマートフォンのメモアプリでも構いません。今日感じたこと・モヤモヤしていること・嬉しかったことを、ただ書き出すだけです。

うまく書こうとしなくていいです。誰かに見せるものでもありません。「今日の上司の一言が気になっている」「なんか疲れた、理由はよくわからない」——そのまま書くことで、頭の中の情報が整理され、神経系の緊張がほぐれていきます。

今回のアンケートでも「日記に愚痴を書く」(40代女性)という回答がありました。書くことで感情を外に出し、ダメージを受けにくくする——これはHSPにとってとても有効な方法です。

特に効果的なタイミング:就寝前・モヤモヤが続くとき

特に1日の仕事の上手くいかなかったことを思い出して「あぁやっぱダメだった」と落ち込みやすい人におすすめしたいです。自分の感情を吐き出さないとモヤモヤってずっと続きませんか?しまいには寝不足になったりと。なので、定期的に自分の感情を吐き出せるように紙とペンを用意しておくと便利です。

ジャーナリングのやり方はこちらの記事で解説しています

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回復法4|入浴でその日の「刺激」をリセットする

お風呂は、HSPにとって最も手軽で効果的な回復法のひとつです。

38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分ゆっくりつかることで、副交感神経が優位になり、一日中緊張していた神経系がリラックスモードに切り替わります。

さらに効果を高めるには、浴室の照明を暗くする・好きな入浴剤を使う・スマートフォンを持ち込まないなどの工夫があるとバッチリです。五感への刺激を最小限にして、「今日の職場で受け取った刺激をすべて洗い流す」というイメージで入ると、より回復しやすくなります。

「その日の疲れはその日のうちに落とす」——この習慣がHSPの慢性的な疲弊を防ぐ鍵になります。

特に効果的なタイミング:仕事終わり・就寝前

入浴がめんどくさいなって時は、自宅近くにある銭湯に行ってみるのはどうでしょうか。温泉施設だと高いから、銭湯で500円〜くらいで済ませる。湯船に浸かりながら、地元民の会話を聞いたり、あえて熱めの湯船に入ったり…昔ながらの雰囲気に何だか落ち着く。個人的におすすめです!

回復法5|体を動かしてストレスを「物理的に」発散する

「疲れているのに運動?」と思うかもしれませんが、精神的な疲弊には適度な運動が非常に効果的です。

いやいやいや運動したくないよ!という気持ち、めちゃくちゃ分かります。だって、しんどいし!

毎日とは言わず、たま〜にで大丈夫です。月に1回とか、5分だけとかでも十分。

アンケートでも「高強度のウェイトトレーニングに集中することで、脳内の雑音を強制的にシャットアウトし、ストレスを外部に発散する習慣を身につけた」(30代後半男性)という声がありました。

正直、これは私も実感していて。私も定期的にハイキングをしに行くんですが、運動なのに気分がスカッとします。

激しい運動でなくても構いません。15〜30分のウォーキング・軽いストレッチ・ヨガなど、自分のペースで体を動かすことで、ストレスホルモン(コルチゾール)が減少し、幸福感を高めるセロトニンが分泌されます。

特にHSPの方には、競争がなく自分のペースで進められる運動が向いています。ジムでのマシントレーニング・一人でのジョギング・自宅でのヨガなどがおすすめです。

特に効果的なタイミング:仕事終わり・休日の午前中

回復法6|「小さなご褒美」で自己承認する

HSPの方は完璧主義になりやすく、「もっとできたはず」「今日もミスしてしまった」と自己批判に陥りがちです。これが慢性的な疲弊をさらに深めてしまいます。

今回のアンケートでも「なんとか1日で良い仕事パフォーマンスができたら自分を褒めて、お菓子や好きなものを一つ買う」(30代前半女性)という声がありました。

今日できたことを一つ見つけて、自分を認める。そして小さなご褒美を用意する——この習慣がHSPの自己肯定感を守り、疲弊のスパイラルから抜け出す助けになります。

ご褒美は大きくなくていいです。好きなスイーツを食べる・気になっていた本を買う・好きな音楽をゆっくり聴く——「今日の自分へのプレゼント」という感覚で取り入れてみてください。

特に効果的なタイミング:仕事終わり・寝る前の振り返り

ポイントは、こまめなご褒美です。「今日で1週間乗り切ったから、気になってたスイーツ試してみるか!」ぐらいの気軽さで大丈夫。自分のご機嫌を自分で取れるように少しだけ工夫してみましょう。

回復法7|「何もしない日」を罪悪感なく過ごす

HSPの回復に必要なのは、時に「完全に何もしない日」です。

予定を入れない・人に会わない・どこにも行かない——そんな日を意図的に作ることが、HSPの神経系を深く回復させます。

しかし多くのHSPの方が「何もしないのは怠けている」「もったいない」という罪悪感を感じてしまいます。そのため、「今日は回復のための日」と意識的に位置づけることが大切です。

何もしない日の過ごし方として、好きな映画をゆっくり観る・読みたかった本を読む・昼寝をする・ぼーっと窓の外を見るなどがあります。大切なのは「生産性」を求めないこと。ただ存在してリラックスしている時間こそ、HSPにとって最高の回復になります。

特に効果的なタイミング:週に1日・休職中の過ごし方として

何もしない日の過ごし方はこちらの記事で紹介しています

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休職中のHSPへ|回復を焦らないために

休職中の方は特に「早く回復しなければ」「このままでいいのか」という焦りを感じやすいです。しかし、回復を急ごうとすること自体がストレスになってしまいます。前回のアンケートでも休職を経験した方のほぼ全員が「まずしっかり休んだことが回復につながった」と話しています。

休職中は以下の3つを意識してみてください。

1日のルーティンを小さく作る 

起きる時間・寝る時間・食事の時間だけでも一定に保つことで、自律神経が整いやすくなります。

休職中だと生活リズムが乱れていて、難しいと感じる人も多いかと思います。というか私がそうでした。なので、人と会う約束を作ることを私はおすすめしたいと思います。「待ち合わせに遅れたくない」「迷惑をかけたくない」という自分の感情を利用してみる方法ですね。

それができたら朝起きたらカーテンを開く、背伸びをする、朝食を食べる、といった自分のルーティンを小さく作ってみましょう。「めんどくさいな」と考えるスキを与えないように、起きたらすぐに行動!するのが個人的におすすめです。

「回復の確認」をしすぎない 

「今日は昨日より良くなったか」と毎日確認することがかえってプレッシャーになります。回復は波があるものと理解し、悪い日があっても「こういう日もある」と受け入れましょう。

これは私もよくやっていたんですが、自分の体調って結構波がありませんか?ホルモンのせいなのか、たまたま気分が優れなかったのか人によると思いますが、「今日はそういう日」と受け止めてあげる。それが数日続いても、自分の中に原因を探さないでいい。もう割り切ってしまう。それが結果的に、次の頑張る土台になったりします。

一人で抱え込まない 

信頼できる人・心療内科・支援機関など、誰かとつながっておくことが大切です。一人で全部解決しようとしないことが、HSPの回復を助けます。

初対面の人でも良いでしょう。自分が「この人なら話してみるか!」という人に自分の悩みを共有してみる。聞いてほしいだけなんだなって周りも気づくと思うので、その心遣いに甘えちゃって大丈夫です。その代わり「ありがとう」は忘れずに。

1人で抱え込んでしまうときって、「どうせいっても伝わらない」と思ってしまうかもしれません。私もそうでした。けれど、声に出して人に伝えるって、案外スッキリするもんなんです。相談された側も頼りにされた感じが嬉しいですし、悪い気はしないのではないでしょうか。

疲れが取れないときの「危険なサイン」

以下のような状態が続く場合は、自己流の回復法だけでなく、専門家への相談を検討してください。

  • 何日休んでも疲れが取れない
  • 眠れない・または眠りすぎてしまう
  • 食欲がない・または食べ過ぎてしまう
  • 「消えてしまいたい」という気持ちが浮かぶ
  • 好きだったことへの興味が完全になくなった
  • 朝、起き上がれない日が続く

これらのサインは、心療内科や精神科への受診を検討するタイミングかもしれません。「まだ大丈夫」「もう少し自分でなんとかしよう」と先送りにせず、早めに専門家に相談することが回復への近道です。

無理をしないで、最初から専門家に頼るのも一つの選択肢です。

休職経験のある17名に聞いた、仕事の限界サインはこちらの記事でまとめています。

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まとめ|HSPの疲れは「深い回復」が必要

HSPの仕事疲れは、一般的な「休息」では追いつかないことがあります。神経系レベルで疲弊しているからこそ、刺激を減らし・自然に触れ・感情を外に出し・自分を認める——そういった「深い回復」が必要です。

今日ご紹介した7つの回復法を、すべて一度にやろうとしなくて大丈夫です。「これならできそう」と思うものをひとつだけ、今日から試してみてください。

あなたの疲れやすさは弱さではありません。それだけ多くのものを感じ取っている、豊かな感性の表れです。どうか自分を責めず、丁寧に回復させてあげてください。

よくある質問

Q. HSPはなぜ仕事で疲れやすいのですか? 

A. HSPは神経系が敏感で、職場の音・光・人の感情など多くの刺激を深く処理するため、同じ仕事量でも非HSPより多くのエネルギーを消耗します。これはHSPの特性によるものであり、弱さではありません。

Q. 仕事終わりに疲れて何もできません。何から始めればいいですか?

 A. まず「ひとりの静かな時間を15分作ること」から始めてみてください。帰宅後すぐにスマートフォンを見ない・テレビをつけない。それだけでも神経系の回復が始まります。

Q. 休日に回復できず、また月曜日が怖いです 

A. 休日に「予定を詰め込みすぎる」「賑やかな場所に行く」「SNSをずっと見る」などをしていると、HSPは休日でも回復できません。週に1日は完全に刺激を減らした「何もしない日」を作ることをおすすめします。

Q. 休職中ですが、なかなか回復できている気がしません

 A. 回復には波があります。「昨日より良くなったか」を毎日確認することがプレッシャーになっている場合があります。焦らず、まず「今日一日を過ごせた」ことを認めることから始めてみてください。回復を急ぎすぎないことが、HSPにとって最も大切な回復法のひとつです。


本記事はHSP傾向のある方へのアンケート(2026年6月実施)および、HSPの特性に関する情報をもとに作成しています。

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この記事を書いた人

職場の人間関係やパワハラに悩んだことをきっかけに、「となりの繊細さんラボ」を立ち上げました。繊細な気質ゆえに、がんばりすぎてしまったり、人の顔色を気にしてしまったり。同じようにしんどさを感じている方に向けて、体験談や対処法を発信しています。この場所が、少しでも心を休められる“ひとやすみの場”になれば嬉しいです。

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