MBTI診断を受けたら、今回は「建築家」という結果でした。
私はINTJの女性です。前に受けたときはINTP(論理学者)だったので、あれ、と思いました。どうやら私はINTPとINTJが、そのときの状況によって変わるタイプみたいです。
HSPについてずっと調べてきた身としては、論理的で冷静と言われるINTJと、繊細な気質のHSPは両立するのか、そこが気になって今回は調べてみました!当事者目線で、生きづらさやラクになる考え方をご紹介します。
この記事でわかること
- 診断結果が「建築家」だったこと、MBTIは実は変わりうるという話
- INTJ(建築家)とHSPの基本的な特徴
- INTJとHSPが両立すると考えられる理由
- INTJ×HSPで感じやすいことや、生きづらさにつながりやすいこと
- ラクになるための考え方
YODAKAINTJ(建築家)の人は、かなり少ないみたいです
そもそも、MBTIはそんなに変わるもの?
前と違う結果が出て、最初は「そんなに変わるんだ」と驚きました。MBTIは「一度受けたら、一生同じ結果が出るもの」というイメージを持たれがちですが、実際にはそうとも限らないようです。調べてみると、これはめずらしいことではないようです。
5週間後にもう一度診断を受け直すと、I・N・T・Jの4文字のうち少なくとも1つが前と変わっていた人が、参加者の5割ほどにのぼったという報告があります。私の結果が前後で違ったことも、特別珍しいことではなさそうです。
出典:Pittenger, D. J.(2005)「Cautionary comments regarding the Myers-Briggs Type Indicator」
MBTIは、質問への回答をもとに性格の傾向を捉える自己申告式のテストです。その日の気分やコンディションによって、同じ質問への答え方が変わることは、誰にでもありそうです。結果が動くこと自体は、そう考えると納得できます。
だからこの記事では、MBTIを「あなたはこのタイプです」と決めつける検査としてではなく、「今の自分を眺めるための、1つの物差し」として扱わせてください。
INTJ(建築家)とHSPは、そもそも両立するの?
論理的で冷静と言われるINTJと、繊細で感じやすいHSP。文字だけ見ると、真逆に見えるかもしれません。「INTJ 人間関係」で検索する人がいるくらい、この組み合わせに悩む人は他にもいるようです。まずは、それぞれの基本を簡単に整理しておきます。
INTJ(建築家)を形づくる4つの指標
- I(内向):一人の時間でエネルギーを充電するタイプ
- N(直観):目の前の事実より、その先にあるパターンや可能性で考えるタイプ
- T(思考):決めるときに、気持ちより筋道や論理を優先しやすいタイプ
- J(判断):計画を立てて、決めてから動きたいタイプ
一般的には、一人で戦略を練るのが得意、効率が悪いことにストレスを感じやすい、完璧主義な面がある、といった特徴もよく語られます。全部当てはまる人もいれば、半分くらいの人もいると思います。
ちなみに16Personalitiesという診断サイトで受けると、さらに「T(乱気流型)」「A(自己主張型)」という追加の結果が出ることがあります。HSPとの相性ではT寄りだと語られることもありますが、それを裏づける研究は探してみましたが、現時点では見当たりません。



ちなみに私は「T」でした!
HSPを形づくる4つの特徴「DOES」
HSPは病気の名前でも診断名でもなく、感じやすさの度合いを表す言葉です。
- D(深く処理する):物事を人よりも一段深く考えてから反応する
- O(過剰に刺激を受けやすい):音や光、人混みなどの刺激に圧倒されやすい
- E(感情の反応が強い):感情の反応が強く、共感力が高いと言われる
- S(些細な刺激に気づく):小さな変化やニュアンスに気づきやすい
日常のちょっとした場面でも、この4つは組み合わさって出てきます。人混みに行くと帰り道でどっと疲れるのはOの影響、誰かと話したあとに一人で内容を考え込んでしまうのはDの影響、というように、重なり合って出てくることがあります。
このEの「共感力が高い」という部分は、はっきり証明された話ではありません。「共感力が高いと言われている」くらいの受け取り方に留めています。
自分がどれくらい当てはまるか気になる人は、下のセルフ診断で確認してみてください。


INTJ(建築家)とHSPが両立すると考えられる理由


MBTIは、思考や行動のクセを自己申告で分類するもの。HSPは、刺激に対する感受性の強さを表す言葉です。測っているものが違うので、両立してもしなくても、不思議なことではありません。



つまり、矛盾してるっていうワケじゃないんだよね
「建築家」と診断されて、これまで自分で感じていたHSPっぽい感覚と結果が食い違う気がした人も、同じところで引っかかっているんじゃないかと思います。私も最初はそこがしっくりきませんでした。
HSPの中には刺激を求める気質を併せ持つ「HSS型HSP」というタイプもいます。
刺激に敏感なのに刺激を求める、という一見矛盾した組み合わせも実際にあるので、性格の要素は単純に足し算・引き算できるものではなさそうです。今回はINTJとの組み合わせにしぼって書いていますが、気になる方はHSPとHSSの違いとは?もどうぞ。
もうひとつ、私なりに腑に落ちたことがあります。
私の考察
私は、HSPの特徴を考えるとき、「気づくこと」(DOESでいうSとE)と、「気づいたことを頭の中で処理すること」(DOESでいうD)を分けて考えると分かりやすいと思いました。私なりに整理すると、INTJ×HSPは、気づく力はふつうに働いていて、外に出す前に分析モードを挟む、という組み合わせなんじゃないかと思っています。
すっごく簡単に言うと「AIを擬人化した人」みたいな感じです。
「冷静」に見えるからといって、ロボットのように感情がないワケではない。
感じたことを、一度頭の中で処理してから外に出しているだけ、という可能性もあります。さらに言うと、DOESのうちのO、つまり刺激そのものを受け止める強さは、「気づく力」と「外に出す力」の両方を支えている土台のようなものだと思います。刺激を強く受け止めるからこそ、気づく量も増え、処理して出す量も増える、というイメージです。
ここまで書いてきたことは、医学的に確立された「INTJ×HSP」という分類があるわけではありません。INTJの特徴とHSPの特徴を、私なりに組み合わせて考えてみた考察です。
以前、「人の痛みがわかる人の特徴8選」という記事で、共感力が高い人の話を書きました。あの記事と今回の話は矛盾しているように見えて、実は続きの話です。
共感力が高い人の話は、こちらの記事に詳しく書いています


INTJ×HSPで、こう感じやすいことがある
INTJとHSPの特徴を組み合わせると、こう感じる人もいるかもしれません。書いていて、自分でも思い当たるところがいくつかありました。3つに絞って紹介します。
気づいているのに、分析が止まらない
小さな変化や違和感には気づいても、そこで止まらず「なんでだろう」と分析が始まってしまいます。
刺激そのものより、刺激について考え続けることのほうが、実はしんどかったりします。誰かのちょっとした言い方や表情の変化に気づいて、そこから「どういう意味だったんだろう」と、考え続けてしまうようなイメージです。
答えが出るまで、頭の中の会議が終わらない感覚に近いかもしれません。



「私がこの発言をしたら、相手はどう返事するかな?」って1人で分析も始めてしまう。
私が最近、深く分析したことを挙げると「植物同士って会話できるの?」という疑問に対しての研究です。実際に会話のようなことをして、危険や環境を周知するという結果もあり興味深かったです。
一人が好きなのに、人間関係で悩む
一人の時間はまったく苦になりません。
それなのに、人間関係そのものでは悩む。特に苦手なのは、なんとなく続いている、距離感がはっきりしない関係です。恋愛に発展しそうなのか、ただ仲がいいのかそうでもないのか、輪郭がぼやけたままの付き合いは、どう接していいのか分からなくなります。
曖昧な距離感の関係ほど、「これからどうなっていくの?」と、気疲れが大きくなると感じます。
逆にはっきりした関係のほうが、意外と気楽だったりします。
なのでよくある「友達以上恋人未満」っていう存在がいません。浮気とかも大嫌いで絶対しないしやろうとも思えない。なのでINTJを結婚相手にするのは結構おすすめです。※人にもよりますが。
小さな違和感を、拾い続けてしまう
小さな違和感を拾うと、答えが出るまで頭から離れません。
「気にしすぎだよ」と言われると、その指摘そのものをまた分析してしまって、かえって長引きます。「本当に気にしすぎなのか」「じゃあどこからが普通なのか」と、指摘された内容そのものを考え続けてしまうこともあります。放っておけば済む話を、わざわざ自分で難しくしているのかもしれません。
※ここに挙げた感覚は、どれも「INTJ×HSPなら必ずこうなる」というものではありません。あくまで実体験です。
INTJ×HSPが生きづらさにつながりやすいこと
感じる力と考える力の両方が強く働くからこそ、出てくる葛藤もあります。ここでは4つに絞って書いていきます。
完璧主義のくせに理想が高い
INTJの特徴として、完璧主義な面や理想の高さがあります。ここにHSPの、深く処理する気質が重なると、理想と現実のズレを人一倍長く抱えてしまうことがあります。
「もっとこうできたはず」という感覚が、頭の中で終わらずに残りやすい。妥協ができないというより、一度気になったことが頭から離れない。自分に対して厳しい部分もあり、「なんで自分はできないんだろう?」と深く考える。
私はこの自分の理想とのギャップに悩むことが多いです。
群れることが苦手
一人の時間を好むINTJの気質に、刺激を受け取りやすいHSPの気質が重なると、大人数の場そのものが、単純に疲れやすくなります。
輪の中に入るのが苦手というより、そこで受け取る刺激の量が、もともと他の人より多いだけなのかもしれません。
日本特有の集団行動、グループ、派閥などが特に苦手です。もちろんその場にあった行動はできるんですが、「自分の◯◯したい!」を無視する行動にモヤモヤする場合もあります。
感情表現が薄い
外から見ると、感情表現が乏しいように見えることがあるようです。
表情や言葉に出す前に、頭の中で「考える」時間がある。なので側からみると、リアクションが薄い、何考えているのか分からないという印象になることが多いです。
私は、相手に表情を読み取られるのが嫌で、意識して無表情でいるようにしています。特に仕事上では感情を表に出すのは「カッコ悪い」「大人気ない」という思い込みがあって、常にポーカーフェイスです。「関わり難い」と言われても別に気にしない。仕事の段取りがスムーズなら感情は後から着いてくればいいっていう、考えがあります。
非効率なことに気づく
効率が悪いことにストレスを感じやすいというINTJの特徴も、前半で触れました。ここにHSPの、刺激を強く受け取る気質が重なると、非効率さそのものが、一種の刺激として重くのしかかってくることがあります。
「なぜこんな無駄なやり方をしているんだろう」という考えが、頭から離れにくくなる、という感覚です。
相手にそれを伝えればいいのですが、そうじゃない場面に私はしんどさを感じやすい。例えば、自分のやり方ではなく「昔からこのやり方だから〜」といった理由で、非効率に進める仕事です。システムが改善されたのに、それを活かさないやり方にモヤモヤすることが多かったように感じます。
ここまで4つ書きましたが、どれも欠点として挙げた訳ではありません。
INTJ×HSPの特徴が強みとして働くこともある
ここまで書いてきた特徴は、光の当て方を変えると強みにもなります。同じ「気づく」「考える」という特徴でも、疲れる原因になることもあれば、強みになることもあります。
深く考えられる・本質を捉えられる
表面的な情報だけで満足せず、「なぜそうなっているのか」まで考える。
その結果、物事の本質や、繰り返されるパターンに気づきやすくなります。「なぜ」を重ねて考えることで、一見同じに見える出来事の中にある違いに気づけることもあります。
例えば主観ではなくて、相手の立場になって考えられる点は仕事で大いに有利です。たとえば、消費者の気持ちになってマーケティングや商品開発に繋げたり、先回りしてサポート業務をしたりなど。考える時間が必要なので、スタートダッシュはできないけど、そのぶん、質の高いものを作ることができます。
小さな変化に気づける
人の些細な様子の変化や、状況の小さなズレに気づきます。
何かがうまくいかなくなる前に、その予兆に気づけることもあります。誰も気づいていないことに、最初に気づくのが自分だった、ということもあります。
会議で発言を求めらたときに「鋭い視点だね!」と、上司に褒められたことがあります。具体的に言うと、システムの弱点を発言したんですが、自分では普通と思っていたことが、相手には「よく気づく人」に映る。これは大きなメリットだと思ってます。
一人だと集中しやすい
一人の環境に入ると、集中力が上がりやすくなります。
周りの人の感情に巻き込まれにくくなり、物事を客観的に整理しやすくなる、という考え方もできます。誰かと一緒だと気になってしまう物音や気配も、一人の環境では気にならなくなる、という感覚に近いかもしれません。
個人的に特に実感したのが、在宅ワークになってからです。自宅が仕事場になるので、「サボるのでは?」と不安でしたがむしろ効率は右肩上がり。邪魔されずに黙々とできる部屋は快適でした。
INTJ×HSPが楽になるための考え方


私は、生きづらさにつながっている特徴と、強みになっている特徴は、根っこの部分では同じなんじゃないかと思っています。だから治すというより、扱い方を変えるほうが現実的だと思っています。気質そのものを変える必要はなく、付き合い方を少し変えるだけで十分だと思います。ここからは、楽になる考え方を4つ紹介します。
一人の時間を「必要な時間」だと捉える
- 「人付き合いが苦手だから逃げている」ではなく「刺激を処理するために必要な時間」だと捉え直す
- スケジュールに一人の時間をあらかじめ組み込んでおく
- 予定を詰め込みすぎない
一人の時間を、逃げだと思わなくていいと思います。刺激を受け取って、処理するために必要な時間、というだけです。予定を詰め込みすぎずに、あらかじめ一人の時間をスケジュールに組み込んでおくと、それだけで気持ちに余裕が出てきます。手帳に「何もしない時間」とだけ書いておくのも、案外効果があります。
「考え続けていること」に、まず気づく
- 「あ、今また考え続けているな」と気づくだけでいい
- すべての違和感に、その場で結論を出そうとしない
- 「保留にする」という選択肢を持っておく
考え続けていること自体に気づくだけでも、ループが少し緩みます。すべての違和感に、無理に答えを出そうとしなくていいはずです。「今はまだ分からない」という保留も、立派な選択肢のひとつです。答えを急がなくても、時間が経てば自然と気にならなくなることもあります。
刺激の少ない環境を、自分から選ぶ
- 騒がしい場所や人が多い場所は、あらかじめ避ける
- 座る席や参加する時間帯を、自分から選ぶ
- 刺激の少ない環境に身を置く時間を、意図的に作る
我慢して合わせるより、先に環境を選んでおくほうが、結果的に長く続けられます。座る位置や参加する時間帯を変えるだけでも、受け取る刺激の量は変わってきます。全部を変える必要はなく、いちばん消耗する場面をひとつだけ見直すところから始めれば十分だと思います。
「気にしすぎ」ではなく「気づきやすい」と言い換える
自分に向けている言葉を、少し変えてみてください。
「気にしすぎ」は欠点のニュアンスがありますが、「気づきやすい」と言い換えると、同じ特徴が強みのニュアンスに変わります。特徴そのものは変わっていないのに、自分への見方だけがちょっと軽くなる感じがします。今日から、頭の中で使う言葉だけでも変えてみると、案外効果があるかもしれません。
まとめ|INTJ×HSPは「論理的なのに繊細」でもいい
「論理的で冷静」というINTJのイメージと、「繊細で感じやすい」というHSPのイメージは、矛盾しません。私には、「感じ取ること」と「それをどう表現するか」は、別々に考えると分かりやすく感じました。冷静に見えるのは、感じていないからじゃなくて、受け取ったものを頭の中でワンクッション置いてから外に出しているだけ。そのくらいの違いです。
MBTIの型も、実は固定ではありません。今回「建築家」と出た私自身、次に受けたらまた違う結果が出るかもしれない。そのくらいの緩さで受け取るようになりました。診断結果に振り回されるより、そのときどきの自分を眺める道具として使うほうが、私には合っている気がします。
なぜ状況によってタイプが変わるのか、そこはまだ自分でもわかっていません。ただ、わからないことをそのままにしておいてもいいのかもしれない、とも思うようになりました。
「本当の自分はどっちなんだろう」と、どちらか一方に決めようとしなくていい。そう思えるようになったのが、この記事を書いて一番変わったところです。
診断結果が変わるたびに戸惑っていた自分に、今なら「どっちでもいいよ」と言えそうです。次にまた結果が変わっても、たぶん今度は驚かないと思います。もし読んでくれたあなたも「結果によって自分がブレる」と感じたことがあるなら、それは弱さではなく、その時々の自分の状態にちゃんと反応しているだけなのかもしれない、と今は思っています。この記事を読んでくれたあなたにも、そのくらいの気楽さが伝わっていたら嬉しいです。
相談先の例:厚生労働省「こころの耳」(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
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