私には、幼稚園から仲良くしている日系アメリカ人の友人がいる。
彼のことをみんな「ボブ」と呼んでいる。
見た目は、どこにでもいるようなガタイの良い男で、凛々しすぎる眉毛がチャームポイント。これをいうと本人に怒られそうだけど、最近会うたびに薄毛になってきた気がする…..。いや、まだ早くないか?と思いながらも前髪あたりがかなり怪しい。この記事が本人に見つからないことを祈ってます。
今日は、その友人「ボブ」を紹介させてください。
彼は休職中にしんどかった私を救ってくれた、救世主でもある。
ボブの楽観的な思考はきっとタメになると思うし、自分の忘備録としても残しておきたい。あとアメリカに住んでいるから文化や価値観の違いをみんなにシェアしたいです。きっと繊細(HSP)さんの、生きづらさを少しでもラクにしてくれるんじゃないか?そう期待しています。
アメリカと日本の価値観の違い
ボブの仕事は、正直なにを主軸にしているのかいまだに分かっていない。というのも彼は、会うたびに職業が変わる、転職しまくりマン。日本観光客向けにアメリカでガイドをしている時もあれば、またある日は配達ドライバーやったり、ホテルスタッフをやったり….本当に毎回違う答えが返ってくる。
「なんで同じ会社に勤めないの?」と聞いたことがある。
すると彼は「え?日本は転職しないの?こっちは日常茶飯事なんだけど、HAHAHA!」
真っ黒に焼けた肌、白い歯をニカッとする。
あまりにも笑顔が眩しくて、毎日ハッピーだぜ!感がすごい人。HSPの特性がある自分とは真逆すぎる。。。
アメリカと日本ってそんなに違うのかな?帰宅してから調べてみた。
どうやら、アメリカの働き方は「成果主義」なんだって。日本みたいに新卒とか終身雇用がなくて、専門スキルを磨いてそれを武器にしてキャリアアップ(転職)するのが主流らしい。
だからかアメリカでは、同じ会社に長いこと勤める人の方が珍しい。その分、努力しないとすぐに給料に反映されちゃうから、本当に個人の頑張りが必要な働き方。大変そうだけど、やりがいはありそうかな?
一方で、
最近は変わってきたけど、日本は転職回数が多いと「またすぐ辞めるだろう」「これだから新人は」と結構マイナスなイメージが残っている。なぜなら成果よりも「協調性」「空気を読む力」を重視している会社が多いから。転職よりも終身雇用が前提で「長く勤めてほしい」という考えは根強い。
ボブにそのことを伝えると
「え〜、絶対こっちの方が(アメリカ)楽しいよ」と。
まぁ確かにと思った。どちらが正解かは人によるんだけど、少なくともHSPの気質がある私からすると日本の働き方は、柔軟性がないよなって感じる。かといってボブみたいにアメリカに住むわけには行かないんだけど。英語さっぱり分からないし。
この項目で私が伝えたいのは、日本の社会構造がそもそも「繊細さんにはキツイ」のでは?ということです。成果よりも、みんなと仲良くできる人が重宝される社会って、そりゃしんどいよ。
だから、今、休職中だったり、心がしんどい人は自分の性格のせいなんかじゃないってこと強く言いたい。これがまず彼から学んだことでした。
落ち込んでいた時に言われた「もっと肩の力を抜きなよ」
じゃあアメリカの方がいいじゃん!って、それもまた違うんだ。
私が休職していた時にボブにめちゃくちゃ驚かれたことがある。
「休職中に手当が出るの!?え!?ワッツ!?」
「アメリカには傷病手当とかないの?」
「クビだよクビ。無給だぜ〜(涙)」
どうやら病気で休職しても、雇用主の給与の支払い義務がないんだとか。それは日本と同じ。だけど、傷病手当のような制度はないんだって。似たものがあっても条件が厳しかったり、する。そもそも有給ってものもない。
それを聞いて、
(日本ってスゲーな!!!!!!!!!)と思った。
休職中の給与は、確かに出ないけど。社会保険に1年以上加入していたら、日本では傷病手当を申請できる。もちろん色々条件とかあるけど、会社を休んでも2/3くらいが支給される。最長1年6ヶ月。仕事を辞めたら、失業手当というハローワークに申請したらもらえるものもある。
なんかドヤりたくなった自分がいる。
それを聞いたボブは、
涙目で「くっ!!羨ましい」と本気で言ってた。
「そうかな」と私がいうと
「そんな制度があるんだから、もっと肩の力抜きなよ、くっ、嫌味かよー」
色々あって休職した私に、ボブは私の背中をバンバン叩く。
日本に住んでいるから分からなかったけど、会社員って守られているものが本当に多い。病気や失業しても一応手当は出るわけだし。アメリカの成果主義に憧れる一方で、日本の制度も悪くないのかなって思う。ありがたい。
日本って息苦しい部分もあるけど、“完全に切り捨てない仕組み”はちゃんとあるんだなと思った。
そういった制度に頼りながら、
「あぁそうか。もっと肩の力抜いていいんだ」と、ようやく思えた。
しんどいことばかり目を向けてきたけど、視野を広げると「完全アウト」ではなりにくい構造。
その分、社会保険料が高いけども。。。必要な人に恩恵を受けてほしいなと思う。
なぜか異様にモテる、ボブという男
ということで、最後に彼のナゾをみんなと議論して終わろうと思う。
前文にも書いたけど、彼はやや薄毛になってきている。決してイケメンではない(ごめん)
けど、なぜかめちゃくちゃモテる。
毎回違う彼女の写真を見せて「かわいいだろ〜ヘヘヘ」と自慢してくる。なんでこんなにすぐ恋人が出来るのか?不思議でたまらない。そして、彼と何回か過ごすうちに気づいたことがある。
……めちゃくちゃ自分に自信もってるじゃないか!!!!
別れた話も「いや、メアリーが悪いんだ」「いや、レベッカが性格悪くてさ」
ひたすら自分には非がないことを言っている。内心はわからないけど、自信満々。その自信を少し分けてほしい。HSPの自分はつい「自分が悪かったのでは?」「あの時こう言っちゃったからなぁ」とか気にするんだけど、彼の話を聞いていたらそんなのは一切出てこない。
実はこれを書いている今日、彼と久しぶりに会ったんだけど
「相手に非があるんだ。だから、一旦トレーニングしてくる!」とそのままアメリカへ帰国した。
嵐のように去る背中に、なんか笑っちゃって。
「こういう人もいるんだな」と毎回、気づきと刺激があります。
今日はそんな「ボブ」に関する話でした。
今日の記事で言いたいことは3つです。
- 日本の社会構造が「生きづらさ」を作る原因なのかも
- アメリカと日本の違いは、社会保障の手厚さ
- 頼るところに頼って、肩の力を抜いてみよう
ということです。
ボブがなぜモテるのか、分かった人はDMで教えてください。本当に謎です。


